歯の定期検診の重要性を実感した経験

わたしは今回ほど歯の定期検診の重要性を感じたことはありませんでした。というのも、今年の7月から今日までの間、とても辛い経験をしたからです。虫歯を治療してからずっと続く歯の痛み、それに歯医者への費用として約11万円もの大金を使ってしまった懐の痛み。それまで通っていた歯医者さんが遠方だったことと、検診にお金をかけることをためらってしまったことで、前の検診から10か月ほど受診していませんでした。

奥歯の歯茎が今までになく腫れ、歯ブラシが触れると痛いという症状が数日前に起こり、しばらくして自然にひいた、というところで、ようやく受診することにしました。主人が最近通い始めた近所の歯医者さんです。一通り検診が終わり、先生の診断を聞いて驚きました。過去に経験がないほどたくさんの虫歯ができていたのです。とてもショックでしたが、とにかく治療を受けるしかありません。その日はクリーニングをして終わりました。それからというもの、週に1〜2回のペースで歯医者に通い続けました。軽い虫歯はいいのですが、歯間の深い虫歯の治療の場合、治療中は麻酔をかけるので痛みを感じることはほとんどありませんでしたが、麻酔が切れた後に出てきた症状に苦しみました。少し硬い食べ物を噛むと痛み、糸ようじを挿して抜いた圧でも痛み、さらに冷たいものや温かいものがしみるのです。次の通院で症状を説明したところ、知覚過敏かもしれないとのこと、知覚過敏の治療薬を塗布してもらいました。一時良くなったように思えたのも束の間、すぐにまた症状が現れたのです。今度は、治療で詰めたプラスチックの詰め物を少し削り、再度、詰め直すといった作業をしてもらいました。今度こそ良くなることを期待しつつ、自宅へ帰りました。ところが、歯ごたえのあるものを噛むとやっぱり痛むのです。冷たいものや温かいものがしみるのも相変わらずでした。今回のような症状をインターネットで調べてみたところ、「歯髄炎」という言葉に目が留まりました。「歯髄炎」が重症化すると、神経を抜かなければならなくなると知り、怖くなりました。その他にもうひとつ、明るい情報が飛び込んできました。自律神経失調症の方の体験談として、「歯医者さんは『2〜3日で治るはず』と言いますが、自分はだいたい2か月くらいは治りません。1〜2か月安静にしていれば、治っているものばかりです」と。わたしは自律神経失調症ではありませんが、もしかしたら、自分もそれで治るのかも・・・。希望の光が差したような気持ちでした。虫歯の治療もすべて終わり、とにかく圧のかかる食べ物を噛むことを避け、できるだけ歯に刺激を与えないように過ごしました。その後もしばらくは、何の変化もありませんでしたが、ここ最近になって、今までは痛みを感じていたものが、噛んでも気にならなくなったことに気づいたのです。冷たいものや温かいものがしみることはまだ続いていますが、それでも回復の兆しが現れたことにホッとしています。今回、歯の痛みと懐の痛みという二重の痛みを経験した事の始まりは、やはり「検診を怠ったこと」に他なりません。自宅でのケアと定期的な検診を徹底し、もう二度と虫歯で苦しまないと心に誓っています。

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